AWSの新資格「AI Business Strategist」を
ベータ試験初日に受験しました
ベータ試験初日に受験しました
こんにちは!クラウド活用推進担当の安田です。
2026年9月29日、AWSの新しい認定資格「AWS Certified AI Business Strategist(AIB-C01、以下AIB)」のベータ試験を受験し、合格しました!
9月29日は、このベータ試験が始まった日です。今回は提供開始の初日に受験してきました。試験の開始日はAWS公式の紹介記事でも案内されています。
今回、特に印象に残ったのは、AIを業務に導入するときに、何を優先し、どう進めるかを考える資格だったことです。AWSサービスの機能を覚える学習とは、少し違う感覚がありました。
この記事では、AIBがどのような資格なのか、私が行った勉強方法、受験した感想を紹介します。これから受験する方や、業務でAIの活用を提案・推進する方の参考になれば幸いです。
※試験情報は2026年9月30日時点のものです。時間・問題数・受験料はベータ試験の条件を記載しています。
AIBは、AIの取り組みを評価し、導入を進め、組織全体に広げていくための判断力を問う認定です。従来のFoundational、Associate、Professional、Specialtyとは別に、新しい「Business」カテゴリーに位置付けられています。
例えば、営業、企画、プロジェクトを推進する担当者、事業部門のリーダーなど、技術チームと協力してAI活用を進める人が対象です。コーディングやAWS上での構築経験は必須ではありません。AWS公式の資格紹介で、対象者や試験概要を確認できます。
AWSのAI系資格には「AWS Certified AI Practitioner(AIF)」もあります。名前が似ていますが、重視している内容が異なります。
| 比較項目 | AI Practitioner(AIF) | AI Business Strategist(AIB) |
|---|---|---|
| カテゴリー | Foundational | Business |
| 中心となる内容 | AI・機械学習・生成AIの概念と、AWSのAIサービスに関する基礎知識 | AI導入の優先順位、投資効果、リスク管理、組織への定着に関する判断 |
| 学ぶ視点 | AIの仕組みや活用方法を理解する | AIを使って業務上の成果を出すための進め方を考える |
AWS公式の紹介記事でも、AIFは技術的な理解、AIBはビジネス上の判断力を検証すると説明されています。
AIFの受験体験については、当ブログの福田による「AWS Certified AI Practitioner(AIF)ベータ試験を受験しました」も参考になります。こちらは2024年の体験記なので、試験条件は現在の公式情報をご確認ください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験コード | AIB-C01 |
| カテゴリー | Business |
| 試験時間 | 170分 |
| 問題数 | 85問 |
| 問題形式 | 択一選択・複数選択 |
| ベータ試験の受験料 | 50 USD |
| 対応言語 | 英語、日本語 |
上記はAWS公式の資格紹介ページに掲載されているベータ試験の条件です。受験を申し込む際は、最新の条件をご確認ください。
出題範囲は、次の4分野です。比率は採点対象の内容に対する重みで、内容の説明は要約しています。AIB-C01公式試験ガイドに詳細が掲載されています。
| 分野 | 比率 | 主に学ぶ内容 |
|---|---|---|
| AIの基礎とリテラシー | 24% | AIの得意・不得意を理解し、業務に合う活用方法を選ぶ |
| AI戦略とビジネス価値の創造 | 28% | 投資の優先順位を決め、費用と効果、導入後の成果を評価する |
| AIガバナンスと責任あるAIリーダーシップ | 24% | 情報漏えいや偏りなどのリスクを考え、利用ルールや責任分担を整える |
| ビジネス準備状況、リーダーシップ、AIトランスフォーメーション | 24% | 人材・データ・体制を確認し、教育や段階的な導入で組織に広げる |
AIBの勉強を始めた時点では、Foundational・Associate・ProfessionalのAWS認定をすべて取得していました。
今回、AIBのために勉強した時間は数時間程度でした。前述の学習経験があったうえでの時間なので、これから受験する方は、公式練習問題を解いてみて自分に必要な学習量を確かめるとよいと思います。
学習は、大きく3つの流れで進めました。
まずは公式試験ガイドを読み、どの分野が対象になるのかを確認しました。
AIの基礎知識だけでなく、費用対効果、リスク管理、人材育成や組織への定着まで含まれていることが分かります。これから学習する方も、最初にガイドを読んで全体像をつかむと、勉強する方向を決めやすいと思います。
次に、AWS Skill Builderの公式練習問題を解き、問題の雰囲気を確認しました。
ここで驚いたのが、AWSサービスの知識そのものを問う問題が見当たらなかったことです。AWSの資格なので、もっとサービス名や機能が出てくると思っていました。
AWS公式の紹介でも、サービスは具体的な場面を説明するために登場するものの、サービス自体の知識を評価する試験ではないとされています。一方、試験ガイドでは、AWSのAIサービスがどのような業務に役立つかを大まかに理解しておくことが推奨されています。「AWSの知識は一切不要」と捉えず、ビジネスでの使いどころを押さえるのがよさそうです。AWS公式の紹介記事、公式試験ガイド
無料の公式練習問題(Official Practice Question Set)は、AWS Skill BuilderのAIB試験対策プランから確認できます。私が利用した際は問題数は多くありませんでしたが、学習の最初に解いてみる教材としておすすめです。無料提供についてはAWSの試験対策案内にも説明があります。
公式練習問題に加えて、AIに予想問題を作ってもらい、分からない部分は対話しながら学習しました。
AIの解説には誤りが含まれる可能性もあるため、公式試験ガイドや公式教材と照らし合わせて使うことをおすすめします。
結果は・・・737点で、無事合格でした!
私が受験した際も、AWSサービスの細かな機能を問う問題はほとんど見られず、AI導入における判断が中心という印象でした。問題文にサービス名が登場することはありましたが、サービス名だけを手掛かりに答える感覚ではありませんでした。
また、個人的には回答に迷う問題は少なく、問題文をよく読んで、目的や条件に合う選択肢を考えることが大切だと感じました。前提となる知識や経験によって難しさの感じ方は変わると思いますが、公式練習問題で考え方に慣れておくと取り組みやすいと思います。
AIBは、AIを「どう仕事に生かすか」を考える認定でした。投資の優先順位や効果の測り方、利用ルール、組織への定着など、AI活用を進めるうえで必要になる判断を学べます。
エンジニアの方はもちろん、AI活用を提案する営業の方や、導入を進める企画・プロジェクト担当の方にもおすすめしたい資格です。興味を持った方は、まず公式試験ガイドと無料の公式練習問題を確認してみてください。
私も今回学んだことを、業務でのAI活用の提案や推進に生かしていきたいと思います。
これから受験される方の参考になれば幸いです!